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感染症に対する電子監視システムの重要性

予防保健当局は、感染症を予防するために、ベトナム国内の病院に対して、電子機器を使用した疫病の監視を義務付けています。しかし、多くの病院が、感染症患者の報告を正確に行っていません。先週、予防保健当局は、HCM市で開催された、南部のデング熱に関する会議で、この状況を、深刻な事態として問題提起をしています。

BìnhDương 省予防保健センター感染症対策部のQuáchHoàngM Dr博士は、一部のデング熱の発生率が、昨年の倍になっていると報告しています。しかし、同一の患者を、複数の病院が報告しているため、実際の感染者数は少ないとも伝えられています。この混沌とした背景には、病院側が、デング熱を発症した患者の個人情報を、きちんと管理・把握できていない現状があります。

BếnTre州保健衛生センターの関係者によると、複数の病院が、患者の情報を間違えて報告してしまっているだけではなく、陰性の患者と陽性の患者の情報を取り間違えて報告しているケースもあったと伝えられています。

TiềnGiang Province予防保健センターの関係者は、電子機器による監視システムを通じて、感染症患者の情報を提供することは、完全に病院側の責任ではないと話します。
「忙しい病院は、電子機器による監視システムの複雑な更新に時間を費やせません。時には遅れて更新されていることもあります。」

一方、衛生・公衆衛生研究所のPhùngĐứcNhật博士は、感染症患者の情報を、電子システムを通じて報告する重要性を指摘しています。報告されたデータに基づき、感染症の予測と対処に、非常に役に立つと考えられているからです。

電子監視システムの欠点の改善を重ねることで、病院側の負担を減らし、感染症に対して、適切な対応が取ることができる、システムの構築の実現が望まれています。病院側のスタッフも、電子システムを正しく効率的に扱えるように訓練されるべきだという声も挙がっています。

ベトナムにおけるインターナショナルインターンシップ

配置場所:ハノイ
役割:病院内の様々な部門のスタッフと一緒に作業をする
必要条件:最低限1年間の医学関連の研究の完了
プレースメントのタイプ:病院
宿泊施設:ホストファミリーまたはアパート
配置期間:2週間〜
開始日:フレキシブル

Projects Abroadでは、ベトナムにおける、看護インターンシップを提供しています。看護師が、職務経験を得て、医学知識を広げることを目的にしています。このプロジェクトのインターンでは、ベトナム ハノイの都市病院で働く予定担っています。 ベトナムでどのように患者の支援が行われているか、直接的に把握することができます。

ベトナムにおける看護インターンシップを提供する(外部リンク):Projects Abroad

看護インターンは、小児科、整形外科、泌尿器科など、様々な部門から選択することができます。これらの部署は、設備が整っていて、カナダの病院の標準に近い環境が整備されています。

ベトナムの看護師として活躍する外国人インターン

インターンは、手術のために器具を準備し、手術室に患者を移し、手術後に患者を観察し、ケアすることが求められています。そして、少なくとも1年間の医学関連の研究を修了していなければなりません。現地の病院で、仲間の看護師と良好な関係を築くことで、インターンシップを最大限に活用することができると考えています。 地元のスタッフも一緒に英語を練習することを熱望しているので、英語のレッスンを行うことも、地元のスタッフにとっては、とても有意義な時間になります。

勤務時間は、月曜日から金曜日の午前8時から午後4時30分まで。他のProject Abroadボランティアと共同で宿泊します。自由な時間に、ハノイを探索し、他のボランティアと一緒に周辺を散策することもできます。

ベトナムでは、様々な職業療法もあります。 作業療法を行う人材を必要としている、ハノイの子供病院で働くこともできます。 また、フレンドシップビレッジで働いて、ベトナム戦争が原因で、障害のある子どもや大人をケアすることもできます。

国際看護職に就く方法

看護師として海外で働くためには、徹底的な準備が必要です。もちろん、モチベーションも重要です。

なぜ海外で働きたいのか、その理由を見直すことで、自分の目的に合った看護職を見つけることができます。海外で看護業務を遂行する際に留意すべき事項を下記にまとめました。

1. 看護経験

以前のキャリア経験に基づいて、仕事を提供される可能性が最も高くなります。その後で、別のタイプの看護職に就き、看護技術と知識を広げることもできます。
米国で働いた後、サウジアラビアで働いている、カナダ人看護師 Maria Eisさんの場合、リヤド病院の腎臓移植ユニットに参加するために雇われました。彼女は、自宅でサウジアラビア王室の看護ケアを提供し、私立看護師として生計を立てています。

2. 言語に対する知識

コミュニケーションは、医療の提供において重要な役割を果たします。患者を効果的にケアし、安全に治療を行うためには、働く国の言語の基礎知識を身に付けるべきです。

英語のネイティブスピーカーとして、アメリカの看護師は、英語が主要言語である国で就職することが多いのが現状です。主要言語でなくても、医療機関が公用語として、英語を使用する地域もあります。中東の一部の病院では、スタッフは英語を話していて、すべての書類は英語で記入されています。

言語に関する基本的な知識は、英語を話さない患者や地元のスタッフとのコミュニケーションに役立ちます。病院が提供する、言語の授業や翻訳者を頼むこともできますが、最低限の会話と一般的な医学用語は学んでおきましょう。英語であっても、その国によって、単語が示す内容が違う場合があります。同じ単語でも、意味が違う場合もあるので、十分に気をつけて学んでください。

3. ヘルスケアリクルーターを活用する

一般的に、医療従事者を専門とする人材紹介会社は、雇用主のために医療従事者を募集することを専門としています。看護ジャーナルの広告やインターネット上で仲介業者を見つけることができます。このような業者を活用することで、海外への移動に備えて、銀行、住宅、その他の関連する問題に関するアドバイスを受けることができます。

就職先の国から看護登録に関する必要書類を入手したら、潜在的な雇用者に直接アプローチすることもできます。開発途上国で雇用を見つける場合など、特定の状況下では、仲介業者は重要な役割を果たしますが、ヘルスケアリクルーターといった医療従事者を専門とする人材紹介会社はいません。そのため、通常の人材紹介会社を利用することが良いでしょう。中でも東南アジア地域(ベトナム・カンボジアなど)であればキャリアリンクなどがあります。しかし、大都市圏外の小規模な場所にある多くの医療施設は、仲介業者のサービスを利用している施設が少ない場合もあります。

4. 登録

適切な就労ビザが必要です。ほとんどの場合、雇用先が、看護師のためにビザを取得してくれます。ビザ発給は、国によって、数ヶ月かかることもあるので、余裕をもって準備しましょう。

看護師が登録しなければならないライセンス機関のある国では、その国の看護師として働くために何が必要なのか、国の登録機関に連絡する必要があります。例えば、イギリスで働く場合、海外の看護師は、イギリスの看護免許(下記参照)を、看護助産師審議会(NMC)に申請しなければなりません。そのプロセスは、数週間から数ヶ月かかる場合があります。看護師の登録システムがまだ確立されていない国では、自国の看護免許証の証明書を提出する必要があります。免許を取得している州の行動規範は、海外で働いている間でも、引き続き従わなければなりません。

看護師として海外で働きたいと思うのであれば、すぐに行動することをオススメします。国際的なキャリアとして、看護師の経験を積むことは、あなたの人生に冒険味溢れる価値をもたらしてくれると思います。

看護職の留学 〜国際的な看護師の需要〜

ベトナム人の友人を通じて、ハノイ出身のクィンさんにインタビューすることが出来たのでシェアします。

ーどうして国際看護師を目指そうと思ったのですか?
私は、大学で国際的なキャリアを持つことを夢見ていました。私の兄弟が、海外で英語を教えることに挑戦する姿を見て、数年後、私は、看護師として同じ道を歩むことに決めました。

ーアメリカを選んだ理由は何ですか?
私のように、アメリカの教育を受けた、看護師が持っているスキルと知識は、国際的に高く評価されています。なので、看護師という職業は、海外で働ける、幅広い可能性を秘めていると考えています。先進国から発展途上国まで、世界中のあらゆる場所に、その活躍の場は広がっています。世界保健機関(WHO)によると、「看護師は、世界中の国で、保健医療従事者は、全体の50%以上を占めていて、開発途上国の国では、80%以上を占めていると報告されています。しかし、何百万人もの医療従事者が不足していて、その需要は、次世代で倍増すると予想されています。海外で訓練を受けた看護師が、世界中の医療現場に必要とされていることが分かります。

ー最後にコメントをお願いします。
国際的な看護師不足と看護サービスの需要が高まっています。看護師協会 シグマ・シータ・タウ・インターナショナルは、世界の国々が、看護師の不足に直面していると報告しています。北米からアフリカ、ヨーロッパに至るまで、看護師の数が減っているのです。このような状況に対して、世界中の医療機関が、ウェブサイトだけでなく、様々な出版物に魅力的な広告を掲載して、必死に看護士を募集しています。人材を確保するために、環境改善や給与体系、多様な変化が起こっています。
看護師の環境や給与が最も優遇されているのは、サウジアラビアやアラブ首長国連邦などのアラブ諸国が多い傾向があります。給料より、手当面などの給付が働く上で重要になる場合もあると思います。多数のイギリスの病院が提供する、7週間の休暇は、看護師にとって、メリットがある給付だといえるでしょう。

ベトナム保健省が幼児の死亡率を調査

保健省が、バク・ニン州北部のバク・ニン病院の乳児死亡について調査を進めています。Vi Thi Phuongちゃん、Vu Dinh Coちゃん、Nguyen Ha Viちゃん、Vu Hai Dangちゃん、4名の乳児が相次いで死亡しています。法医学医による調査では、乳児が敗血症ショックで死亡したことが伝えられました。同省の健康検査・治療部長であるLuong Ngoc Khue氏が率いる代表団は、病院の代表者と面会し、当日の乳児のケアを担当したチームの活動を中断させています。

病院の報告によると、調査対象である4名の乳児は、妊娠30〜34週の早期期間に生まれていて、 生後4〜8日の間に、必要なケアと治療を施したと伝えられています。 しかし、4名の中で、最も重い乳児でも、出生時わずか2.3kgの体重しかなく、最小の体重はわずか1.6kgだったと報告されています。

院長のLe Van Nam氏は、4人の乳児に使用された、薬と器具の院内使用を直ちに中止し、関連する全ての環境の徹底的なチェックを行っています。院内では、現在、80人の乳児を含む、合計700人の患者が治療を受けていて、早産児の20人は、呼吸器でサポートされながら、治療を受けています。会見後、病院は、未熟児の13名を、ハノイのベトナム国立小児病院とバッハ・マイ病院に移しています。

しかし、先週、生後2ヵ月の乳児が、抗生物質を服用した後に死亡したとも伝えられています。

ベトナムの未熟児の医療は、進歩を遂げていて、妊娠26週と500g未満の時期に、早産として生まれた乳児への対策が徐々に進められている段階ですが、上記のような相次ぐ乳児の死亡を防ぐためにも、早期の対策が望まれています。

ベトナム兵士のヘロイン中毒を1人の医師が救う

医師である、Brian S. Josephさんは、幼少期から、人々を助けたいという気持ちを持っていました。人生において、他者の生活に何か肯定的な影響を与えたいと考えていたからです。

ある時、「会話」というコミュニケーションツールが持つ影響力を知って、Brianさんは、精神医学を学ぶ道を選びました。医学部に進み、E.J. メイヤー記念病院で働き始めました。その後、結婚し、一児の父となったBrianさんは、自分の研究分野が、いずれ「戦場」と結び付くことになるだろうということは、想像もしていませんでした。

当時、ベトナム戦争で多くの兵士たちが、ヘロイン中毒に陥っていました。この事態を、軍は重く受け止め、ヘロイン中毒の兵士が、自分だけではなく、いずれ仲間を危険に晒す可能性を持つだろうという危惧を感じていました。

Brianさんは、このように話します。
「ヘロイン中毒の兵士たちに対する懸念は高まるばかりでした。協力してくれる人がいるなら、彼らに対して、ヘロインの治療プログラムを開発しようと考えました。兵士自身が、前進したいという気持ちがあるなら、その背中を押すべきだと感じたからです」

名前: Dr. Brian S. Joseph
年齢: 75歳

出身: バッファロー
居住地:ウィリアムズビル

所属:陸軍
ランク:メジャー
戦争エリア:ベトナム

勤続年数:1970年10月〜1972年10月

功績:Bronze Star, meritorious service; Army Air Medal; Good Conduct Medal; and Vietnamese Government Civil Action Medal 1st Class

肩書き:航空医療士

Brianさんは、技術スタッフから乗務員のメンバーまで、様々な職種の兵士とともに働きました。どんな兵士であっても「ヘロインでハイになった状態では、任務を遂行するべきではない」という考えを持っていたとBrianさんは語ります。ヘロイン中毒の兵士に対するプログラムは、グループ療法で実施されました。Brainさん自身、そのプログラムが兵士たちに対して、どれだけの効果を持つのか、当時、把握できていませんでした。その後、Brianさんは、ベトナムでヘロイン中毒になった兵士の多くが、アメリカに帰国できていない事実を知りました。

Brianさんは、「なぜ、ヘロインを使うのか」と兵士に聞いたことがあります。その質問に、兵士の多くが「1年だけ空を飛べるような気がするから」と答えました。

多くの兵士が、ベトナムでの任務に、精神的に耐えられない状態が続いていました。その1年の任務の間、孤独感と苦しみに耐えようとして、ヘロインに手を出してしまう兵士が大半でした。Brianさんは、この苦しみに耐える代替方法を、彼らに何とか提供したいと考えていました。

Brianさんは、兵士たちに対して、仲間の兵士に「恐怖」などのネガティブな感情を隠さずに表現して、自分ができない部分を信頼して託すように促しました。そして、できる限り、母国の家族や恋人との繋がりを持つように、頻繁に手紙を書かせました。

Brianさんの開発したプログラムには、約200名の兵士が登録されていました。このプログラムには、軍の再建がかかっていたともいえます。直接的に感謝を伝えられたこともないものの、Brianさん自身は、そのプログラムに対する、兵士たちの何かしら感謝の気持ちを常に感じていたと話します。プログラム中であっても、メンバーの誰かが死亡した知らせを聞くことが、1番辛かったとBrianさんは話します。

「兵士である彼らの死は残酷です。地上で誰かに銃で射殺されて亡くなることもある。その場合、家族に死亡したと伝えるためには、何とか遺体や、その証拠になるものを探さなければならない。このような死と隣り合わせの環境は、とても辛いものでした。その間、幸せを感じれる瞬間もありました。私の妻から電話で、2番目の娘を妊娠したと聞いた時でした。とても嬉しかったし、同時にすぐ家に帰ることができないと気づきました。それでも早く帰って、娘の顔を見たいと思いました」

Brianさんは、軍に所属する医師として、多くの栄誉を授かりました。まるで映画のような風景に、Brianさん自身、とても感慨深いものがあったと話します。Brianさんは、ベトナムの任務を終えて、母国アメリカに戻り、ジョンズ・ホプキンス医科大学の精神科に勤め、その後、ハーバード大学医学部の教授を務めました。現在は、故郷であるバッファロー地区に戻っています。

Brianさんは、アマースト地区で、一般精神医学と司法精神医学に特化したクリニックを
37年間経営しています。

Brianさんが取り組む、兵士に対する治療は、トラウマによるストレスに光を当て、そして、軍に所属している意識をポジティブに変化させるものでした。

Brianさんは、最後にこのように話します。
「私の治療対象には、自分も含まれていると感じています。戦争の記憶は、それほどに凄まじいものです。いまだに、ベトナム戦争を題材にした映画を見ると、涙が止まらなくなります」

若手の理学療法士がベトナム訪問で得たもの2

参加したSarah Bradyさんは、特に記憶に残った患者について、このように話します。
「ある患者の膝の中に、手榴弾の破片がありました。これはどうしたのかと聞くと、アメリカ軍によるものだと答えました。それ以来、ずっとこの怪我を負っていると話しました。私は、治療を行なっていた手を、つい止めてしまいました。当初、彼女は、アメリカ人である私を信頼していませんでした。長い間向き合うことで、彼女は、私たちの手によって、その破片が取り出されることに対して、ポジティブな感情を持ってくれるようになりました」

教授と生徒たちは、期間中、地雷による長期的な怪我を負っている患者の多くに出会いました。
参加した学生の1人であるKeren Pintoさんは、特に難しかった症例をこう話します。
「最初の患者は、9階から転落した男性でした。彼は、外傷性脳損傷を受けていて、 私が見た中で、最も難しい症例でした。現地のスタッフと学生たちに、 脳卒中、外傷性脳損傷、および筋骨格損傷のリハビリを教えました。現地のスタッフたちは、患者を評価することをしていませんでした。私たちアメリカでは、リハビリの成果や結果で、患者に評価を行うようにしています。こうした違いも、彼らの学びになったのではと感じています」

リハビリトレーニングは、反復的に患者が行えるように、通常の生活に戻れるように、メニューが設定されます。患者は、朝8時から夕方4時まで、休憩を取りながら、リハビリに取り組みます。運動マシンを利用したり、障害物のある道を歩いたり、体の耐久性を強化するトレーニングをしたり、個人に合ったメニューが組まれます。

参加した生徒のSarah Bradyさんは、現地のリハビリに関して、このように説明します。
「患者の回復は、とても遅い場合があります。それでも、ルーティーンのように、反復的に毎日行うことが大切です。患者は病院に住んでいるので、新しい方法で治療することにハードルを感じやすい点があります。 言語の壁も、時には障害になりました。その中で、私たちは諦めずに、日々患者と向き合いました。私自身も、患者さんや現地のスタッフから、多くを学びました」

生徒たちは、この旅行で、さらなる技術と新しい視点を得ています。 Sarah Bradyさんは、旅について、このように感想を述べています。

「ある女性が、私を訪ねてくれました。その時の会話は、彼女の夫が通訳してくれていました。彼女は、私に、本当に助けてくれてありがとうと伝えてくれました。他の人に、その治療法は役に立たないと言われながら、彼女は私を信じて、治療を続けてくれていました。もっと彼女を理解してあげたいとも感じたし、こんな風に誰かの助けになれたことを、とても嬉しく思いました」

Beling教授は、Sarahさんが行った治療をこのように説明します。
「Sarahは、彼女にカッピングを勧めていました。私たちだけが治療をするのではなく、患者自身がどのようにセルフケアできるのかを踏まえて、常に治療を考えています。カッピングは、私たち西洋の治療方法ではありませんが、その方法が患者を助け、そして副作用を生まない安全な方法だと感じ、Sarahは治療に組み入れました。この行動自体が、Sarah自身、挑戦だったかもしれないし、それでも、結果的に、患者にとって良い治療こそが、私たちの考える理想の治療だと思っています」

Sarahには夢があります。将来、アスリートを支えるような理学療法士になることです。そして、Kerenにも夢があります。外来整形外科で働き、老化に関係する医学について、研究したいと考えています。

帰国したKerenは、学生仲間とともに、ラスベガスで開催された、全国理学療法学会で、自身の体験を発表しました。 Sarahは、American Physical Therapy Association(APTA)の出版物であるPulseの4月号にインタビューを受けています。

次の旅に参加する学生グループは、第1回博士課程の学生で、UCアーバインのバイオメディカルエンジニアである、David Reinkensmeyer博士と協力して、博士研究を行い、 慢性脳卒中を有する途上国の人々のための、共振アームデバイスを開発しています。

若手の理学療法士がベトナム訪問で得たもの

CSUN理学療法学科のJanna Beling教授は、文化能力と理学療法士の関係性について、このように説明しています。
「言語、生活習慣、文化、健康の信念の違いは、個人の健康管理や、医療関係者の患者に対する治療の選択に影響を及ぼすでしょう。私たちCSUNを卒業した理学療法士の生徒が、様々な文化の違いに触れ、常に多くの選択肢を持つように心がけてほしいと思っています。そのために、多くの経験を生徒に課しています。最終的な目標として、患者の治療に当たって、理学療法士として、しっかりと文化能力を持ち、最高のケアをしてほしいと考えています」

CSUNの生徒の視野を広げる一環として、教授と8人の大学院生が、カンボジアのシェムリアップとベトナムのダナンを訪れ、地元の病院の診察に参加しました。この3週間の長旅は、様々な多文化体験で構成されたCSUNのコースである、インターナショナル・フィジカル・セラピー(International Physical Therapy)の最終イベントとして設定されています。

CSUNのBeling教授は、2000年代初頭、理学療法士、医師、看護師、歯科医などが参加するNPO、Health Volunteers Overseasとともに、海外でボランティア活動を行いました。HVO教育を通じて、世界の健康状況を改善する目的で設立されたNPOです。

Beling教授は、HVOのベトナムの理学療法士プログラムのディレクターとなり、 2009年、CSUNの学生グループを、実践学習の機会として、ベトナムに連れて行きました。その旅行について、Beling教授はこう説明します。

「私たちが訪れた病院は、アメリカの状況とは異なるものでした。この環境が、学生たちのスキルを伸ばし、才能を発揮することができる学びの場になるだろうと考えています。生徒は、旅行期間中、教室でケーススタディを学んだり、ビデオを見たり、自分の背景や経験について、現地の市民と語り合うこともできます。理学療法士としての学びを超えて、異なる文化を体験します。これらの経験が、文化的能力を身に付ける1つの方法になるだろうと考えています」

Beling教授は、CSUNのキャンパスがある、ロサンゼルスに関して、こう話している。
「私たちは、ロサンゼルスという地域で学ぶことができて、とても幸運だと思っています。コリアンタウンの診療所でボランティア活動を行い、生徒たちは、自分とは異なる文化を持つ患者を診る機会に恵まれています」

Beling教授の活動は、医療従事者が、患者に対して、文化的に適切なケアを行うための積極的な議論を促進しています。 生徒たちは、通訳者とともに、治療の中で、患者に合わせた、効果的な方法を学びます。

Beling教授と学生たちは、アメリカのベトナムタウンでも活動を行なっています。教授は、生徒たが、民族的な要素で構成された、スーパーやレストランを訪れ、民族の多様性、食の嗜好、健康の信念、地域社会プログラムを実際に目で見ることが、重要だと考えています。

この旅に参加した、2人の学生、Keren Pintoさんと Sarah Bradyさんは、自身が経験したことについて、このように語っています。

「様々な治療方法に慣れている患者に出会い、自分自身もリラックスして、治療に専念することができました。患者1人1人が持つ異なる文化背景に触れながら、自分にとっても、彼らにとっても、お互いに新しい知識を得ることができました。彼らが健康にいいと感じることは、彼らにとって、実際に「健康」を生み出すものなのかもしれないし、それは自分にも言えるでしょう。相手のことを知らなければ、自分との違いに気づかず、治療を困難にする可能性があります。知ることができていれば、自分の知識を強化し、彼らとの食い違いを、事前に防ぐこともできます」

Beling教授は、この旅で、様々な国を訪れています。カンボジアでは、小児科の病院を訪れ、ベトナムでは、整形外科とリバビリテーション科を専門とする病院で、2週間のインターンシップを行いました。2009年以来、教授たちの活動の評判が広まり、訪問がテレビで放映されたことで、何百人もの患者たちが、教授と生徒たちの治療を受けたいと集まりました。この状況に、当時、教授たちも生徒たちも、とても驚きました。

教授と生徒たちは、現地の理学療法士や学生に対して、臨床指導を提供しながら、同時に、患者を支援することを、旅の使命として考えています。ある1日のスケジュールを例に挙げると、教授と生徒たちは、早朝、病院に到着し、現地のスタッフとの話し合いをして、その後、患者の治療を交代制で行います。「常にお互いが学べる瞬間を逃さないように、私たちは、よく観察することを心がけています」とBeling教授は語ります。

訪れた病院で、Beling教授と生徒たちは、患者のニーズを分類し、トリアージする作業に時間をかけていました。治療現場について、教授はこのように説明しています。

「本当に困難な状況が多い現場でした。学生たちは、その環境で治療を行うことで、神経学、整形外科、小児科、外来診療所、および補綴/整形外科の実践経験を十分に得ることができたと感じています。自宅でのケア、今まで見たことがない症例などに出会うことも、多くの知識になったと思っています。それらの経験を、各学生たちは日々ノートに書き留め、自分の経験と治療行為を客観的に理解し、反復的に治療と経験を積み上げて、自身のスキルや技術力の向上に役立てていました」

Beling教授と生徒たちが訪れた病院の多くの基準が、アメリカの基準とは、大きく異なっていました。看護師が薬を処方したり、家族が患者を世話したり(ベットシーツの取り換えや食事の世話など)、そんな環境に生徒たちは日々向き合いました。

高額な最先端機器は病院に必要なのだろうか?

病院は、高価な医療機器を購入するために、数千億を費やしてきました。しかし、一方で、その機器を扱える人的資源の投資が十分に為されていません。

様々な資金源にアクセスできるようになった現代の医療施設は、ロボット、磁気共鳴イメージング(MRI)、呼吸器などの、高度な技術と最新設備を備えています。

ビン・ダン病院は、2016年後半に、米国で行われた、ダヴィンチのロボット手術システムを、HCMC当局からの優遇借入金と合わせて、710億バーツで買収しました。チョーレイ病院も先月同じシステムを購入しています。

ビン・ダン病院よると、10月末までに、231件のロボット手術が実施されていると発表されています。そのロボットを使用できるようにするために、14の外科医チームが、海外研修コースに派遣され、国際基準を満たしていると認められています。

ロボットアームは、外科医が、困難な箇所に治療を行う時に、その位置を的確に把握する助けをします。多くの病院が、この手術用腹腔鏡手術システムを購入したいと考えています。しかし、医療機器は非常に高額で、ロボットの手術コストは、通常​​の手術よりも5〜10倍高くなる場合もあります。

HCMC医療機器協会のTruong Hung副議長は、こう話します。
「多くの病院が、医療機器に何十億も費やす必要性があると感じています。一方で、その最先端機器を十分に扱える資格のある医療従事者が少ないのも事実です。非常に高価な呼吸器や、多機能のモニタリング機器が使用されていても、医療従事者は、機能の使用法に関する訓練を受けていないため、一部の機能しか使えていない現状があります」

Exson Clinicのディレクターである Vo Xuan Sonさんは、このように話します。
「病院に、最先端の医療機器の導入は必要だと感じていますが、機器に対する、合理的な投資とは、その機器の機能を完全に利用して、効果を得ることであると考えています。そもそも、全ての病院に機器が必要なわけではありません。例えば、外科医は常にロボットを使用するわけではありません。特定のケースに限って、ロボットの助けを必要とします。では、そのロボットの助けが必要になるような、重大なケースを抱える患者数は何人いるのでしょうか?全体の割合で考えれば、それほど多くはありません。しかも、その高額な手術の費用を払える国民で絞ると、かなり少なくなります。それは先進国であっても同じです」

Vo Xuan Sonさんが話す内容と同じ意見を多くの専門家が述べています。その結果、病院の予算が限られている場合、高価な機器ではなく、それ以外のアイテムに資金を費やすべきだという意見が多く挙がっています。

機器の代わりに挙げられているのが、感染症に関する対策費用です。感染症管理に関する最近のワークショップで、保健省のHoang Van Thanhさんは、院内感染で、毎年多くの人々が亡くなっていると話しました。 ほとんどの病院で、感染制御システムが確立されていますが、適切に監視できていない現状があります。

ベトナムの保険でカバーされない早期癌検査

早期癌検査に保険が適用されないため、ベトナムでは、癌による死亡率が高くなっていると専門家の中では言われています。先週末に開催された国際会議では、ベトナムの癌患者の70%が、末期の状態で癌細胞が発見され、高額な費用とともに、大規模な手術を必要として
いると発表されました。毎年12,6000以上の癌が発見され、94,000人が癌によって死亡しています。

ハノイの保健省とK病院が共同で開催した「癌対策:現状と解決策」には、国内外の医療専門家が多く集まりました。保健省のLe Quang Cuong教授は、世界中の国々、特に貧困国や低所得国や中所得国の発展途上国では、癌が重い負担になっていると説明しました。

ハノイのK病院のTran Van Thuan教授は、癌治療の専門性については、次のように述べています。「癌は、早ければ早いほど、治療が簡単になります。 後期〜末期の摘出は、長い治療期間を必要とするし、効果もあまり期待できません。ベトナムの癌治療率が先進国と比較して低い主な理由は、早期発見が出来ていないからだと考えています」

遅すぎた事例は、下記の証言の通り、ベトナム国内で多く発生している現状があります。

ハノイのプク・トゥー地区に暮らす、Nguyen Thi Dさん(50)は、こう話します。
「ある日、夫から右の助骨が痛むと聞いて、一緒に病院に行きました。その後、医師から、夫が、すでに末期の肝臓癌であると知らされました。懸命に治療を受けたものの、わずか6ヵ月後に亡くなってしまいました」

首都に住む、Phan Thi L (56歳)さんは、こう話します。
「止まらない咳を止めるために、夫は、抗生物質を長期間服用していました。ある日、ひどい胸痛を感じ、検査のために病院に行きました。医師から、彼が末期の肺がんであると伝えられました。 癌を摘出する手術をしましたが、その6ヵ月後に亡くなりました」

愛する人が、癌になったという知らせを聞けば、精神的ショックは計り知れないものになります。そして、どの治療法を選択しても、命を救えないかもしれないという事実は、さらに現実を厳しいものにします。

Nguyen Thi Dさんは、夫の死をこのように語ります。
「夫が長く生きられないことは、医師から告げられた時に理解していました。それでも、私は彼の治療を諦めることができませんでした。医療費は、とても高額で、家族みんなで支払いました。夫の最期は、とても苦しく、痛みの中で亡くなっていきました。この事実は、私にとっても、世界中の遺族にとっても、看病する人にとっても、悪夢なのです。癌には、当事者の痛みだけではなく、高額な治療とその治療が効果を発揮しない悲惨な現実があります」

Tran Van Thuan准教授は、ほとんどの癌は、早期発見されれば、完全に治癒する可能性があると指摘しています。例えば、乳がんが、早期の段階で検出された場合、成功率は95%、第2段階では、70〜75%、第3段階は、65%、第4段階では、わずか5%になります。

Tran Van Thuan准教授は、このように話します。
「最大の問題は、癌検診が早期発見に繋がるにも関わらず、医療保険の対象にならないということです。乳がん、子宮頸がん、肝がん、胃腸がんなどの癌検診に、保険が適用されることを期待しています。早期検診が全国的に実施されれば、早期発見率とがん治癒率を高めることができるはずです。10年間の国家戦略には、癌検診が保険適用範囲であるという記載がありません。この戦略では、2025年までに、地方と都市の政府機関が、抗癌プログラムを実施するために、国の資金を使用することが想定されています。検診は含まれていない状態ではありますが、一部に効果を発揮することは確かです。戦略が実施されることで、成人の70%が、癌という病気とその影響を理解することを助け、成人喫煙率も30%削減し、青少年の喫煙率も、3.6%に減らすことが掲げられています。 成人のアルコール消費量も、10%減少する目標が掲げられています。2025年までには、特定の癌の早期発見が、40%に上昇することも記載されているので、今後の国の政策に期待をするばかりです」