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私がベトナムで医療通訳兼看護師として働いている理由

私は日本の某大学病院を退職した後、国境なき医師団で正看護師として働こうかと思っていた時期がありましたが、経験者の方の話を聞いて、単に海外で働きたいと考えている私にとっては荷が重すぎるように思えたため断念しました。
海外で働きたいという気持ちは変わらなかったので、好きな東南アジアで働けたらと思い、タイ・ベトナム・カンボジアの人材紹介会社へ登録しました。タイミングがよくなかったのか、すぐには仕事が見つかりませんでした。
日本にいてもすることがないので、英語を勉強しようと思いフィリピンへ語学留学に行きました。留学生活が2ヶ月目を迎えたある日、立て続けにベトナムとタイの別々の人材紹介会社から仕事の紹介メールが届きました。
内容を読むと、ベトナムは看護師、タイは医療通訳でした。
どちらも直ぐに返答したところ、直ぐに折り返しがあり一次面接はスカイプで行いました。

ベトナムは、日本の看護師の資格を持っており5年以上の経験があれば看護師として働く事が可能との事でした。業務内容は医師のサポートがメインとの事でした。(私が医療通訳士の資格を持っている事をアピールしたので医療通訳も兼業してほしいと言われました。)通常の給料は2500ドルスタートなのですが、医療通訳も兼業するという事で2700ドルと言われました。

タイは、外国人を看護師として雇用する場合はタイの看護師の国家資格(タイ語で受験)を保持していないと働けないようで英語がどんなに話せても日本でキャリアがあっても医療通訳としての採用となる事を告げられました。しかし、仕事の内容は医療通訳だけとは限らず、看護師や医師のサポートをする事があるとの事でした。それで給料は1800ドルからのスタート。

結局、給料だけでなく待遇面もよかったのでベトナムで働く事を決めました。

最後に医療通訳や看護師の仕事を紹介してくれた人材紹介会社は下記の2つでした。
日本ですと看護師不足と言われますが、海外だと規模が決まっている分、外国人(日本人を含む)の看護師の求人需要は多くはないようなのでタイミング次第なのは否めないと思いますが、リンクを貼っておきます。

ベトナムで看護師の仕事を紹介してくれた人材紹介会社:キャリアリンクベトナム
タイの人材紹介会社が医療通訳を紹介してくれました:A-Link Recruitment

ここに訪問してくれる人は海外やタイ・ベトナムの看護師や医療通訳を探している人たちばかりだと思うので、ぜひ登録の参考になればと思います。

日本や海外で活躍する医療通訳とは

日本で生活していると聞きなれない言葉である医療通訳ですが、海外に旅行に行ったり働いたりして病院に罹った場合に非常に助かるのが医療通訳で重宝されています。また医療通訳は、海外だけでなく日本でも活躍することが出来る仕事でもあります。

日本で暮らしている外国人のお手伝い

日本で暮らしている外国人の数を知っていますか。その数は200万人以上にも及ぶと言われております。日本に住んでいるからと言っても、外国人の方がみんな日本語を話せるかと言ったら違いますよね。万が一、病気や怪我になったら、日本のお医者さんに罹るのが普通です。お医者さんは頭がいいとは言っても外国語を流暢に話せるとは限りません。そこで役に立つのが医療通訳です。お医者さんの言葉を通訳して患者さんに病気や怪我の内容、薬のことなどを説明するのが主な仕事です。

医療通訳の需要

先述したように外国人の数が200万人以上と言われる日本には英語圏の人ではなく、中国やブラジル、ベトナムといった人たちが来ています。英語圏の人であれば、多少なりともお医者さんや看護師さんが英語を話せることがあるので簡単なことであれば説明が出来ます。しかし中国語やポルトガル語となると、話は別で英語以外の国の言葉を話せる人の需要が高くなっています。
人口が集中する都市部だけでなく、中でも自動車関連工場がある愛知県や群馬県などでも、そのニーズが高まっています。
日本国内では病院に常駐していることは少ないですが、海外になると日系病院や外資系病院と呼ばれるところには医療通訳が常駐していることがあります。

医療通訳になるには

日本では、まだまだ認知されている仕事ではないため、資格としては一般財団法人 日本教育医療財団が行っている”医療通訳専門技能者”がありますが、国家資格として認められてはいません。また現時点では英語と中国語のみとなります。
英語力はTOEIC800以上、中国語力はHSK 5級以上のどちらかがあり、日本語能力はネイティブもしくはJLPT N1以上というのが能力目安となっています。
この資格が国家資格ではないことから、医療通訳として働くには資格が必要ではないため、現場で医療通訳として働く人には資格を持っていない人が多いです。私が日本で仕事をしていた病院では、業務に必要な資格を取得すれば給料のベースアップがあったのと、将来海外で働きたいと思っていたこともあり資格を取得しました。

若手の理学療法士がベトナム訪問で得たもの2

参加したSarah Bradyさんは、特に記憶に残った患者について、このように話します。
「ある患者の膝の中に、手榴弾の破片がありました。これはどうしたのかと聞くと、アメリカ軍によるものだと答えました。それ以来、ずっとこの怪我を負っていると話しました。私は、治療を行なっていた手を、つい止めてしまいました。当初、彼女は、アメリカ人である私を信頼していませんでした。長い間向き合うことで、彼女は、私たちの手によって、その破片が取り出されることに対して、ポジティブな感情を持ってくれるようになりました」

教授と生徒たちは、期間中、地雷による長期的な怪我を負っている患者の多くに出会いました。
参加した学生の1人であるKeren Pintoさんは、特に難しかった症例をこう話します。
「最初の患者は、9階から転落した男性でした。彼は、外傷性脳損傷を受けていて、 私が見た中で、最も難しい症例でした。現地のスタッフと学生たちに、 脳卒中、外傷性脳損傷、および筋骨格損傷のリハビリを教えました。現地のスタッフたちは、患者を評価することをしていませんでした。私たちアメリカでは、リハビリの成果や結果で、患者に評価を行うようにしています。こうした違いも、彼らの学びになったのではと感じています」

リハビリトレーニングは、反復的に患者が行えるように、通常の生活に戻れるように、メニューが設定されます。患者は、朝8時から夕方4時まで、休憩を取りながら、リハビリに取り組みます。運動マシンを利用したり、障害物のある道を歩いたり、体の耐久性を強化するトレーニングをしたり、個人に合ったメニューが組まれます。

参加した生徒のSarah Bradyさんは、現地のリハビリに関して、このように説明します。
「患者の回復は、とても遅い場合があります。それでも、ルーティーンのように、反復的に毎日行うことが大切です。患者は病院に住んでいるので、新しい方法で治療することにハードルを感じやすい点があります。 言語の壁も、時には障害になりました。その中で、私たちは諦めずに、日々患者と向き合いました。私自身も、患者さんや現地のスタッフから、多くを学びました」

生徒たちは、この旅行で、さらなる技術と新しい視点を得ています。 Sarah Bradyさんは、旅について、このように感想を述べています。

「ある女性が、私を訪ねてくれました。その時の会話は、彼女の夫が通訳してくれていました。彼女は、私に、本当に助けてくれてありがとうと伝えてくれました。他の人に、その治療法は役に立たないと言われながら、彼女は私を信じて、治療を続けてくれていました。もっと彼女を理解してあげたいとも感じたし、こんな風に誰かの助けになれたことを、とても嬉しく思いました」

Beling教授は、Sarahさんが行った治療をこのように説明します。
「Sarahは、彼女にカッピングを勧めていました。私たちだけが治療をするのではなく、患者自身がどのようにセルフケアできるのかを踏まえて、常に治療を考えています。カッピングは、私たち西洋の治療方法ではありませんが、その方法が患者を助け、そして副作用を生まない安全な方法だと感じ、Sarahは治療に組み入れました。この行動自体が、Sarah自身、挑戦だったかもしれないし、それでも、結果的に、患者にとって良い治療こそが、私たちの考える理想の治療だと思っています」

Sarahには夢があります。将来、アスリートを支えるような理学療法士になることです。そして、Kerenにも夢があります。外来整形外科で働き、老化に関係する医学について、研究したいと考えています。

帰国したKerenは、学生仲間とともに、ラスベガスで開催された、全国理学療法学会で、自身の体験を発表しました。 Sarahは、American Physical Therapy Association(APTA)の出版物であるPulseの4月号にインタビューを受けています。

次の旅に参加する学生グループは、第1回博士課程の学生で、UCアーバインのバイオメディカルエンジニアである、David Reinkensmeyer博士と協力して、博士研究を行い、 慢性脳卒中を有する途上国の人々のための、共振アームデバイスを開発しています。

若手の理学療法士がベトナム訪問で得たもの

CSUN理学療法学科のJanna Beling教授は、文化能力と理学療法士の関係性について、このように説明しています。
「言語、生活習慣、文化、健康の信念の違いは、個人の健康管理や、医療関係者の患者に対する治療の選択に影響を及ぼすでしょう。私たちCSUNを卒業した理学療法士の生徒が、様々な文化の違いに触れ、常に多くの選択肢を持つように心がけてほしいと思っています。そのために、多くの経験を生徒に課しています。最終的な目標として、患者の治療に当たって、理学療法士として、しっかりと文化能力を持ち、最高のケアをしてほしいと考えています」

CSUNの生徒の視野を広げる一環として、教授と8人の大学院生が、カンボジアのシェムリアップとベトナムのダナンを訪れ、地元の病院の診察に参加しました。この3週間の長旅は、様々な多文化体験で構成されたCSUNのコースである、インターナショナル・フィジカル・セラピー(International Physical Therapy)の最終イベントとして設定されています。

CSUNのBeling教授は、2000年代初頭、理学療法士、医師、看護師、歯科医などが参加するNPO、Health Volunteers Overseasとともに、海外でボランティア活動を行いました。HVO教育を通じて、世界の健康状況を改善する目的で設立されたNPOです。

Beling教授は、HVOのベトナムの理学療法士プログラムのディレクターとなり、 2009年、CSUNの学生グループを、実践学習の機会として、ベトナムに連れて行きました。その旅行について、Beling教授はこう説明します。

「私たちが訪れた病院は、アメリカの状況とは異なるものでした。この環境が、学生たちのスキルを伸ばし、才能を発揮することができる学びの場になるだろうと考えています。生徒は、旅行期間中、教室でケーススタディを学んだり、ビデオを見たり、自分の背景や経験について、現地の市民と語り合うこともできます。理学療法士としての学びを超えて、異なる文化を体験します。これらの経験が、文化的能力を身に付ける1つの方法になるだろうと考えています」

Beling教授は、CSUNのキャンパスがある、ロサンゼルスに関して、こう話している。
「私たちは、ロサンゼルスという地域で学ぶことができて、とても幸運だと思っています。コリアンタウンの診療所でボランティア活動を行い、生徒たちは、自分とは異なる文化を持つ患者を診る機会に恵まれています」

Beling教授の活動は、医療従事者が、患者に対して、文化的に適切なケアを行うための積極的な議論を促進しています。 生徒たちは、通訳者とともに、治療の中で、患者に合わせた、効果的な方法を学びます。

Beling教授と学生たちは、アメリカのベトナムタウンでも活動を行なっています。教授は、生徒たが、民族的な要素で構成された、スーパーやレストランを訪れ、民族の多様性、食の嗜好、健康の信念、地域社会プログラムを実際に目で見ることが、重要だと考えています。

この旅に参加した、2人の学生、Keren Pintoさんと Sarah Bradyさんは、自身が経験したことについて、このように語っています。

「様々な治療方法に慣れている患者に出会い、自分自身もリラックスして、治療に専念することができました。患者1人1人が持つ異なる文化背景に触れながら、自分にとっても、彼らにとっても、お互いに新しい知識を得ることができました。彼らが健康にいいと感じることは、彼らにとって、実際に「健康」を生み出すものなのかもしれないし、それは自分にも言えるでしょう。相手のことを知らなければ、自分との違いに気づかず、治療を困難にする可能性があります。知ることができていれば、自分の知識を強化し、彼らとの食い違いを、事前に防ぐこともできます」

Beling教授は、この旅で、様々な国を訪れています。カンボジアでは、小児科の病院を訪れ、ベトナムでは、整形外科とリバビリテーション科を専門とする病院で、2週間のインターンシップを行いました。2009年以来、教授たちの活動の評判が広まり、訪問がテレビで放映されたことで、何百人もの患者たちが、教授と生徒たちの治療を受けたいと集まりました。この状況に、当時、教授たちも生徒たちも、とても驚きました。

教授と生徒たちは、現地の理学療法士や学生に対して、臨床指導を提供しながら、同時に、患者を支援することを、旅の使命として考えています。ある1日のスケジュールを例に挙げると、教授と生徒たちは、早朝、病院に到着し、現地のスタッフとの話し合いをして、その後、患者の治療を交代制で行います。「常にお互いが学べる瞬間を逃さないように、私たちは、よく観察することを心がけています」とBeling教授は語ります。

訪れた病院で、Beling教授と生徒たちは、患者のニーズを分類し、トリアージする作業に時間をかけていました。治療現場について、教授はこのように説明しています。

「本当に困難な状況が多い現場でした。学生たちは、その環境で治療を行うことで、神経学、整形外科、小児科、外来診療所、および補綴/整形外科の実践経験を十分に得ることができたと感じています。自宅でのケア、今まで見たことがない症例などに出会うことも、多くの知識になったと思っています。それらの経験を、各学生たちは日々ノートに書き留め、自分の経験と治療行為を客観的に理解し、反復的に治療と経験を積み上げて、自身のスキルや技術力の向上に役立てていました」

Beling教授と生徒たちが訪れた病院の多くの基準が、アメリカの基準とは、大きく異なっていました。看護師が薬を処方したり、家族が患者を世話したり(ベットシーツの取り換えや食事の世話など)、そんな環境に生徒たちは日々向き合いました。